問題番号 : 113B36

20歳の男性。右足関節の変形と疼痛のため救急車で搬入された。会社員で,サッカーのクラブチームに所属している。サッカーの試合中に他の選手と接触して受傷し,歩行困難となったため救急車を要請した。受傷時の足関節の肢位は不明であった。既往歴,生活歴,家族歴に特記すべきことはない。搬入時(受傷2時間後)の意識は清明。体温36.9℃,心拍数100/分,整。血圧124/76mmHg。呼吸数14/分。SpO2 100%(鼻カニューラ1L/分 酸素投与下)。右足関節全体に腫脹と圧痛を認める。右足関節周囲に開放創はない。足背動脈は左右差なく触知可能であり,右足趾の自動屈曲伸展運動は可能で,感覚に異常を認めない。右足関節以外に異常を認めない。右足関節単純エックス線写真を別に示す。
 初期対応として適切なのはどれか。

正解
e
国試正答率
60%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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