20歳の男性。右足関節の変形と疼痛のため救急車で搬入された。会社員で,サッカーのクラブチームに所属している。サッカーの試合中に他の選手と接触して受傷し,歩行困難となったため救急車を要請した。受傷時の足関節の肢位は不明であった。既往歴,生活歴,家族歴に特記すべきことはない。搬入時(受傷2時間後)の意識は清明。体温36.9℃,心拍数100/分,整。血圧124/76mmHg。呼吸数14/分。SpO2 100%(鼻カニューラ1L/分 酸素投与下)。右足関節全体に腫脹と圧痛を認める。右足関節周囲に開放創はない。足背動脈は左右差なく触知可能であり,右足趾の自動屈曲伸展運動は可能で,感覚に異常を認めない。右足関節以外に異常を認めない。右足関節単純エックス線写真を別に示す。
初期対応として適切なのはどれか。