問題番号 : 113A72

67歳の男性。2か月前から持続する心窩部痛と背部痛を主訴に来院した。3か月間で体重が10kg減少している。意識は清明。腹部は平坦で,心窩部に径5cmの固い腫瘤を触知する。血液所見:赤血球395万,Hb 12.9g/dL,Ht 38%,白血球8,100。血液生化学所見:総蛋白6.7g/dL,総ビリルビン0.7mg/dL,AST 44U/L,ALT 41U/L,ALP 522U/L(基準115~359),γ-GTP 164U/L(基準8~50),アミラーゼ51U/L(基準37~160),尿素窒素13mg/dL,クレアチニン0.8mg/dL。CEA 758ng/mL(基準5以下),CA19-9 950 U/mL(基準37以下)。腹部造影CTを別に示す。
 治療として適切なのはどれか。2つ選べ

正解
b, c
国試正答率
35%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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