問題番号 : 113A71

35歳の経産婦(3妊2産)。妊娠33週に周産期管理目的で,自宅近くの産科診療所から紹介され受診した。既往歴は,30歳時および32歳時に,それぞれ骨盤位および既往帝王切開の適応で選択的帝王切開。身長156cm,体重56kg(妊娠前体重48kg)。体温36.8℃。脈拍84/分,整。血圧108/76mmHg。現時点で自覚症状はなく,胎児心拍数陣痛図で異常を認めない。骨盤MRIのT2強調像を別に示す。
 考えられるのはどれか。2つ選べ

正解
b, c
国試正答率
83%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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