問題番号 : 113A41

57歳の女性。下肢の皮疹を主訴に来院した。6か月前から激しい瘙痒を伴う皮疹が多発し,自宅近くの診療所で副腎皮質ステロイド外用薬を処方されているが,寛解と増悪を繰り返すため受診した。下肢の広範囲に米粒大から爪甲大の丘疹,結節が多発し,表面は紫紅色調で光沢を帯び,白色線条を伴う。既往歴に特記すべきことはない。内服している薬はない。皮膚生検を施行したところ,表皮基底細胞の液状変性と表皮直下の帯状細胞浸潤を認めた。下肢の写真(A)及び生検組織のH-E染色標本(B)を別に示す。
 さらに確認すべき部位はどれか。

正解
b
国試正答率
76%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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