問題番号 : 113A40

78歳の男性。血痰を主訴に来院した。 1か月前から1日数回の血痰が出現したため受診した。 発熱や咳嗽は自覚していない。6か月前の健診では特に異常を指摘されていない。喫煙歴は20本/日を58年間。体温36.7℃。脈拍64/分,整。血圧122/78mmHg。呼吸数16/分。SpO2 97%(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。 血液検査および胸部単純CTで異常を認めない 喀痰細胞診のPapanicolaou染色標本を別に示す
  次に行うべき検査はどれか

正解
a
国試正答率
86%

画像診断
上画像参照。
無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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