問題番号 : 112E32

88歳の男性。疲労感を主訴に来院した。1週間前に上気道炎症状があった。3日前から疲労感が強くなり,昨日から食事を摂ることができなくなった。トイレに起きるのもつらく,オムツをしていた。過去の健診で糖尿病の可能性を指摘されたことがある。現在,服薬はしていない。意識は清明。体温35.7℃。脈拍112/分,整。血圧156/92mmHg。下肢に挫創を認める。
 この患者に使用した物で,標準予防策〈standard precautions〉の観点から感染性廃棄物として扱わないのはどれか。

正解
a
国試正答率
99%

Assessment
①88歳の男性,疲労感を主訴に来院 ⇒ 感染症の可能性を

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る