問題番号 : 112D64

68歳の男性。腰痛を主訴に来院した。眼瞼結膜は貧血様であるが,眼球結膜に黄染を認めない。筋力低下や腱反射異常を認めない。血液所見:赤血球220万,Hb 7.8g/dL,白血球3,400(桿状核好中球3%,分葉核好中球32%,単球1%,リンパ球64%),血小板8.2万。血液生化学所見:総蛋白10.5g/dL,アルブミン3.1g/dL,IgG 4,600mg/dL(基準960~1,960),IgA 22mg/dL(基準110~410),IgM 10mg/dL(基準65~350)。骨髄血塗抹May-Giemsa染色標本を別に示す。
 この患者に合併しやすいのはどれか。2つ選べ

正解
b, c
国試正答率
98%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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