問題番号 : 112D52
78歳の女性。左股関節痛のため救急車で搬入された。本日朝,正座をしていて立ち上がろうとしたときに,バランスを崩して転倒し,痛みのため歩行不能となった。8か月前に左変形性股関節症に対する左人工股関節全置換術を受け,術後経過は良好で,股関節に痛みを感じることなく歩行できていた。既往歴に特記すべきことはない。左股関節は屈曲,内転,内旋位をとっている。血液生化学所見に異常を認めない。股関節のエックス線写真を別に示す。 初期対応として適切なのはどれか。
画像診断:上画像参照。Assessment:
無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。