問題番号 : 112D26

日齢0の新生児。出生30分後から多呼吸を認めた。在胎29週,出生体重1,100g。体温37.4℃。心拍数160/分,整。呼吸数80/分。全身のチアノーゼ,陥没呼吸および呼気時の呻吟を認める。外表奇形はなく,心雑音は聴取しない。胸部エックス線写真ですりガラス陰影を認める。診断確定のため,マイクロバブルテストを行うこととした。
 必要な検体はどれか。

正解
a
国試正答率
94%

Assessment
①出生30分後から多呼吸 ⇒ 出産直後ではない。
②在胎

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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