問題番号 : 112C47

31歳の男性。頭重感,倦怠感および悪心を主訴に来院した。大企業の事務職をしている。半年前の職場の改修工事の際に刺激臭を感じ,その後,頭重感,倦怠感および悪心が出現するようになった。職場を離れると症状は消失し,休日は症状が出現しない。既往歴に特記すべきことはない。意識は清明。身長165cm,体重61kg。体温36.2℃。脈拍72/分,整。血圧112/78mmHg。身体所見に異常を認めない。1か月前に行われた職場の健康診断とストレスチェックとで問題を指摘されていない。
 まず行うべきなのはどれか。

正解
d
国試正答率
91%

Assessment
①31歳の男性,頭重感,倦怠感,悪心 ⇒ 若い男性労働者

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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