問題番号 : 112C34

62歳の男性。左視床出血で入院中である。6週間前に右上下肢の脱力感のために来院し,左視床出血と診断され入院した。入院後の経過は良好で,退院に向けたリハビリテーションを行っている。意識は清明。身長172cm,体重71kg。血圧118/78mmHg。呼吸数16/分。SpO2 97%(room air)。徒手筋力テストで右上肢筋力は4,右下肢筋力は腸腰筋4,大腿四頭筋4,前脛骨筋2。右半身の表在感覚は脱失し,位置覚は重度低下している。食事は左手を使って自立しており,立ち上がりもベッド柵を使用して可能である。患者は事務職への早期復職を希望しているが,通勤には電車の利用が必要である。
 退院に向けたリハビリテーションの目標として適切なのはどれか。

正解
e
国試正答率
93%

Assessment
①62歳の男性,身長172cm,体重71kg ⇒ 中肉中

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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