問題番号 : 112C26

日齢21の新生児。母子手帳の便色カードを見て,便の色が薄いことに気付いた母親に連れられて来院した。在胎39週,出生体重2,800gで出生し,出生時に異常は指摘されなかった。完全母乳栄養である。体重3,200g。体温37.0℃。心拍数110/分,整。血圧80/40 mmHg。呼吸数32/分。SpO2 98%(room air)。四肢を活発に動かしている。皮膚および眼球結膜に黄染を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は軽度膨満しており,肝を肋骨弓下に3cm触知する。腸雑音の亢進はない。患児の便の写真を別に示す。
 母親への説明で適切なのはどれか。

正解
b
国試正答率
67%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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