問題番号 : 112B26

86歳の男性。嚥下性肺炎〈誤嚥性肺炎〉のために1週間入院し,経過は順調である。入院前から高血圧症で薬物療法を受けているが,それ以外の基礎疾患はない。認知機能は問題ない。日常生活動作は介助を必要としないが,筋力低下によって歩行が不安定で屋外は見守りが必要である。入院中はきざみ食にとろみをつけて提供し,嚥下訓練を施している。要介護度は要支援2である。82歳の妻と2人暮らしだが,息子夫婦が隣接する市に住んでおり入院前から週に2,3回は様子を見に通っていた。
 自宅への退院にあたり必要なのはどれか。

正解
b
国試正答率
99%

Assessment
①86歳の男性,嚥下性肺炎〈誤嚥性肺炎〉で1週間入院 ⇒

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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