問題番号 : 112A65

68歳の女性。4回経産婦。外陰部の腫瘤感と歩行困難とを主訴に来院した。5年前から夕方に腟入口部に径3cmの硬い腫瘤を触れるようになり指で還納していた。1年前から還納しにくくなり,歩行に支障をきたすようになった。身長150cm,体重58kg。体温36.5℃。脈拍72/分,整。血圧134/88mmHg。呼吸数18/分。腹部は軽度膨満,軟で,腫瘤を触知しない。腹部超音波検査で子宮体部に異常を認めないが,子宮頸部は6cmに延長している。いきみによって,子宮腟部は下降して腟外に達する。血液生化学所見に異常を認めない。
 対応として適切なのはどれか。2つ選べ

正解
a, c
国試正答率
50%

Assessment
①68歳の女性。4回経産婦 ⇒ 中高年の多産婦
②外陰部

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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