問題番号 : 112A54

32歳の男性。左大腿の腫瘤を主訴に来院した。3か月前に径6cmの左大腿の腫瘤に気付き様子をみていたところ,増大して径10cmとなったため受診した。これまでの健診で異常は指摘されていない。意識は清明。身長172cm,体重78kg。体温36.3℃。脈拍72/分,整。血圧126/78mmHg。胸腹部に異常を認めない。左大腿近位内側に弾性硬の腫瘤を触知するが,発赤,腫脹および圧痛はない。皮膚との可動性は良好だが,深部との可動性は不良である。血液生化学所見に異常を認めない。左大腿近位MRIのT1強調像(A)とT2強調像(B)とを別に示す。
 最も可能性が高いのはどれか。

正解
d
国試正答率
63%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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