問題番号 : 112A40

67歳の男性。右上下肢の脱力を主訴に来院した。2週間前から右手で車のドアを開けることができない,歩行時に右足を引きずるなどの症状が徐々に進行したため受診した。意識レベルはJCSⅠ-3。体温36.2℃。脈拍72/分,整。血圧142/80mmHg。呼吸数16/分。右片麻痺を認める。頭部造影MRI(A)及び定位的脳生検術によって左前頭葉病変から採取した組織のH-E染色標本(B)と抗CD20抗体による免疫組織染色標本(C)とを別に示す。FDG-PETでは脳以外に異常集積を認めない。
 治療として適切なのはどれか。

正解
e
国試正答率
26%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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