問題番号 : 112A36

10歳の女児。血便を主訴に父親と来院した。6日前に家族と焼肉を食べに行った。3日前から水様下痢が出現し,昨日からは血便になり激しい腹痛を自覚するようになったため受診した。身長135cm,体重32kg。体温37.2℃。脈拍84/分,整。血圧120/70mmHg。血液所見:赤血球250万,Hb 8.2g/dL,Ht 25%,白血球9,000(桿状核好中球10%,分葉核好中球70%,リンパ球20%),血小板8.0万。末梢血塗抹May-Giemsa染色標本を別に示す。
 この患者が合併しやすいのはどれか。

正解
a
国試正答率
89%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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