問題番号 : 111I67

51歳の女性。下腹部の違和感と腹満感とを主訴に来院した。48歳で閉経。閉経まで月経痛が強く,子宮内膜症と診断されたことがある。身長161cm,体重58kg。体温36.5℃。脈拍76/分,整。血圧124/84mmHg。下腹部に恥骨上8cmに達する可動性のない腫瘤を触知し,軽度の圧痛を認める。血液生化学所見:CEA 1.6ng/mL(基準5以下),CA19-9 34U/mL(基準37以下),CA125 116U/mL(基準35以下)。CRP 0.7mg/dL。開腹手術を施行した。術前の骨盤部MRIのT2強調水平断像(A),矢状断像(B)及び手術で摘出した組織の充実部分のH-E染色標本(C)を別に示す。
 最終的な診断はどれか。

正解
a
国試正答率
75%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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