問題番号 : 111I48

34歳の男性。筋のやせを主訴に来院した。5年前から徐々に重いものを持ち上げにくくなってきた。2年前から下肢を高く挙上しづらくなり全身のやせも自覚していたが,仕事に支障がないので気にしなかった。最近,食事の時にむせるようになったため受診した。意識は清明。身長178cm,体重58kg。鼻声でこもるような構音障害を認める。舌,顔面および近位部優位で四肢に筋萎縮と顕著な筋線維束性収縮とを認める。両上肢挙上は可能であるが,座位からの起立には上肢の補助が必要である。腱反射は全般に低下している。感覚系,小脳系および自律神経系に異常を認めない。CK 852U/L(基準30~140)。胸部エックス線写真で異常を認めない。呼吸機能検査で%VCは72%である。
 診断に有用なのはどれか。

正解
d
国試正答率
25%

Assessment
①34歳の男性 ⇒ 成人発症,男性
②徐々に重いものを持

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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