問題番号 : 111I44

65歳の男性。大腸癌の手術後で入院中である。2週間前に右腹部の腫瘤と疼痛とを自覚して受診した。来院時,身長165cm,体重64kg。脈拍64/分,整。血圧140/88mmHg。右側腹部に可動性のある径5cmの腫瘤を触知した。腹部CTで上行結腸の不整な壁肥厚と上腸間膜静脈周囲のリンパ節腫大を認め,大腸内視鏡検査と生検で上行結腸癌と診断された。入院後,リンパ節郭清を伴う右半結腸切除術が行われた。現在,手術終了から16時間が経過している。脈拍104/分,整。血圧108/80mmHg。腹部は軟だが,やや膨隆している。腸雑音は低下している。16時間尿量560mL,尿比重1.020。経鼻胃管からの16時間排液量は1,200mLで性状は淡黄色混濁である。
 行うべき処置はどれか。

正解
a
国試正答率
58%

Assessment
①大腸癌術後右腹部の腫瘤と疼痛 ⇒ 異時性重複癌もしくは

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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