問題番号 : 111I38

救急外来で小児を診察した研修医から指導医への報告を次に示す。
研修医 「2歳の女の子です。5日前から39℃の発熱が持続するため来院しました。2日前に自宅近くの診療所を受診し解熱薬を処方されています。呼吸数30/分,脈拍144/分で,診察所見としては咽頭発赤とイチゴ舌があり,体幹に発疹を認めることから溶連菌感染症を疑います」
指導医 「溶連菌感染症は重要な鑑別疾患だね。でも川崎病の可能性はどうかな」
 川崎病との鑑別診断のために追加して確認すべきなのはどれか。3つ選べ

正解
a, d, e
国試正答率
82%

Assessment
 5日間の持続する発熱,イチゴ舌,体幹の発疹から溶連菌感

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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