問題番号 : 111H27

66歳の女性。5日前の大地震で主要道路が破壊され,大規模な余震が続く地域に居住している。糖尿病のため経口血糖降下薬を服用中で,地震前は約50km離れた自宅から自家用車で通院していた。内服していた薬がなくなったため,対応について電話相談を受けた。近隣に診療所はあるが地震後は閉院しているという。徒歩圏内に避難所が開設されているが,自宅は損壊を免れ居住可能であり,現在1人で暮らしている。公共交通機関は復旧していない。
 最も適切な対応はどれか。

正解
e
国試正答率
91%

Assessment
①大地震で主要道路が破壊され大規模余震が続く。公共交通機

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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