問題番号 : 111G57

82歳の女性。肺炎で入院中である。抗菌薬が投与され肺炎の症状は軽快していたが,3日前から頻回の水様下痢が続いている。高血圧症で内服治療中である。意識は清明。体温37.6℃。脈拍76/分,整。血圧138/78mmHg。腹部は平坦,軟。下腹部に軽い圧痛を認める。血液所見:赤血球380万,Hb 12.0g/dL,Ht 36%,白血球9,800,血小板26万。腹部エックス線写真で異常所見を認めない。便中Clostridium difficileトキシン陽性。
 この患者に有効と考えられる薬剤はどれか。2つ選べ

正解
a, d
国試正答率
99%

Assessment
①便中Clostridium difficile<

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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