問題番号 : 111G42

58歳の男性。右中咽頭癌で放射線化学療法のため入院中である。終了予定線量66Gy (2Gy/日)で放射線治療を開始したが,40Gy照射した時点で口腔内の痛みのため食事の摂取が困難になった。便通は正常である。栄養サポートチーム〈NST〉に相談して食事形態の見直しと十分な疼痛管理とを行ったが改善しない。身長172cm,体重56kg。脈拍84/分,整。血圧134/80mmHg。口腔内の写真を別に示す。
 最も適切な対応はどれか。

正解
d
国試正答率
66%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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