問題番号 : 111F18

76歳の男性。転倒して頭部を打撲したため長男に伴われて来院した。もともと妻と長男との3人暮らしであったが,6か月前に妻が他界した。それ以降は外出をしなくなり,夜遅くまでテレビを観て過ごすようになっている。炊事や洗濯はしているが生活用品の買い物は長男が会社からの帰りに行っている。3週間前にも食器棚の高い所にある皿を取ろうとして転倒した。妻が他界する前は,自治会の会長を務めていたという。意識は清明。右前頭部に擦過傷を認める。徒手筋力テストで腸腰筋は5,大腿四頭筋は5である。片足立ちは不安定である。その他の神経学的所見に異常を認めない。頭部CTに異常を認めない。
 最も適切な対応はどれか。

正解
d
国試正答率
98%

Assessment
①転倒して頭部打撲。3週間前にも転倒 ⇒ 易転倒性
②6

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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