問題番号 : 111D54

22歳の男性。恐怖感を主訴に来院した。中学3年生の11月,高校受験でストレスを感じていた。そのころ友人と一緒に食事をした際,喉が詰まったような感じで飲み込みにくくなった。その後も友人との食事の際,同じような状態が続き,外食をすると全く食事が喉を通らなくなった。さらに見られているような気がして手が震えるようになった。家では普通に食事ができる。このため,大学入学後は友人と遊ぶことがほとんどない。今回就職を控え,仕事に支障が出るのではないかと考え受診した。診察時,質問に対して的確に回答し,陰うつなところはみられない。「自分でも気にすることはないと分かっているのに,何でこんなに緊張して食事ができないのか分からない」と述べる。神経学的所見を含めて身体所見に異常を認めない。
 治療薬として適切なのはどれか。2つ選べ

正解
a, e
国試正答率
69%

Assessment
①恐怖感,受験でのストレス ⇒ 不安,緊張状態にある

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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