問題番号 : 111C19

6か月の乳児。発熱を主訴に母親に連れられて救急外来に来院した。意識は清明であるが,ぐずっている。体温38.5℃。心拍数144/分,整。血圧90/60mmHg。呼吸数30/分。SpO2 98%(room air)。毛細血管再充満時間4秒と延長している。
 この患児において重症感染症を示唆する所見はどれか。

正解
e
国試正答率
74%

Assessment
①生後6か月の乳児
②体温38.5℃
③心拍数144/分

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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