問題番号 : 111B59

本問は,111B59~61の連問の一部です。

 63歳の男性。吐血のため救急車で搬入された。
現病歴:2年前から食後に心窩部痛を感じていたが,多忙であったために医療機関を受診していなかった。最近になって,常に心窩部不快感があり食欲低下と全身倦怠感とを感じるようになった。2日前に便が黒いことに気付いたが,今朝,排便後に真っ赤な血を大量に吐いたため救急車を要請した。
 この患者への対応として必要性が低いのはどれか。

正解
d
国試正答率
75%

Assessment
①胃炎でも心窩部不快感をきたすこともあるが,2年間も継続

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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