問題番号 : 111B44

20年前,機械工場から化学物質が大気中に流出した。直後から地域で気管支喘息様の症状を訴える者がみられたが,一時的な流出で数か月後には症状を訴える者はいなくなった。当時の調査では,個人の曝露量と急性の気管支喘息様症状の有病率とに相関が認められた。最近になって,この物質に曝露すると5年後から肝臓悪性腫瘍による死亡率が増加することが海外で報告された。このため,所管する地方自治体が周辺住民への健康影響を再評価することとなった。当時の個人の曝露量のデータは自治体に保管されている。
 健康影響の評価のために最初に着手するのはどれか。

正解
c
国試正答率
94%

Assessment
①20年前,化学物質が大気中に流出し,数か月後には症状を

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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