問題番号 : 111B42

77歳の女性。持続性の上腹部痛を主訴に来院した。3か月前から食欲不振を認め,精査の結果,胃癌とその肝転移であると診断された。抗癌化学療法などの積極的な治療を希望せず,経過観察することとなった。3週間前から上腹部痛が出現し,次第に増強した。外来で非ステロイド性抗炎症薬〈NSAIDs〉が投与され一時的に疼痛は軽減したが,2日前から再び増悪したため受診した。疼痛コントロール目的でオピオイドの投与を開始することとなった。
 対応として適切なのはどれか。

正解
a
国試正答率
95%

Assessment
①持続性の上腹部痛と食欲不振
②胃癌とその肝転移と診断

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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