問題番号 : 111B40

53歳の男性。視床出血後の左片麻痺のため回復期リハビリテーション病棟に入院中である。発症して2か月が経過している。左上肢は前頭部まで挙上できるが,随意運動時に振戦を認める。握力は1kgである。徒手筋力テストで左股関節屈曲・伸展と左膝関節屈曲・伸展の筋力はともに4,左足関節屈曲・伸展の筋力は2。左足クローヌスを認める。左半身の感覚は脱失している。平行棒内での歩行は可能だが,左下肢立脚相に膝関節は過伸展し足関節は内反する。患者は屋外歩行を希望している。歩行補助具の写真を別に示す。
 この患者に用いるのに適切なのはどれか。

正解
c
国試正答率
64%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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