問題番号 : 111A36

62歳の男性。全身倦怠感と下腿浮腫とを主訴に来院した。半年前から症状を自覚していた。自宅近くの医療機関を受診したところ,高血圧症と耐糖能異常とを指摘され,カルシウム拮抗薬と利尿薬とを処方された。しかし,血圧も症状も改善しなかったため,ホルモン異常を疑われて紹介されて受診した。身長174cm,体重81kg。血圧152/90mmHg。下腿には浮腫があり近位筋優位の筋力低下を認める。血液生化学所見:血糖184mg/dL,HbA1c 6.5%(基準4.6~6.2),ACTH 140.4pg/mL(基準60以下),コルチゾール39.8μg/dL(基準5.2~12.6)。
 この患者について正しいのはどれか。

正解
d
国試正答率
28%

Assessment
①高血圧と耐糖能異常 ⇒ 併存する疾患を想起する。……C

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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