問題番号 : 111A33
20歳の男性。左陰嚢の腫瘤を主訴に来院した。1年前から陰嚢上部の腫瘤に気付いていた。夕方になると時々左陰嚢に鈍痛を自覚することがあった。立位での左陰嚢上部の写真(A)を別に示す。破線で囲まれた部位に腫瘤を触知する。腫瘤は柔らかく,仰臥位で縮小し立位で腹圧を加えると腫大する。臥位での破線部の安静時超音波像(B)と腹圧時カラードプラ超音波像(C)とを別に示す。 この患者に生じる可能性が高いのはどれか。
画像診断:上画像参照。Assessment:
無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。