40歳の女性。下肢の浮腫を主訴に来院した。 半年前に職場の健康診断で蛋白尿を指摘されたが,そのままにしていた。 1か月前から両側下腿の浮腫が出現し,次第に増悪するため受診した。身長160cm,体重58kg。脈拍64/分,整。血圧132/90mmHg。尿所見: 蛋白3+, 糖(-), 潜血3+,沈渣に赤血球10~20/1視野,白血球0~2/1視野,赤血球円柱と顆粒円柱とを認める。 尿蛋白4.0g/日。血液所見:赤血球460万,Hb 13.1g/dL,Ht 42%,白血球3,800(桿状核好中球40%,分葉核好中球26%,好酸球2%,好塩基球0%,単球7%,リンパ球25%),血小板19万。血液生化学所見:総蛋白4.3g/dL, アルブミン1.9g/dL,IgG 2,400mg/dL(基準960~1,960),IgA 486mg/dL(基準110~410),IgM 188mg/dL(基準65~350),尿素窒素31mg/dL,クレアチニン0.9mg/dL,尿酸7.0mg/dL, 血糖116mg/dL,HbA1c 6.3%(基準4.6~6.2),トリグリセリド143mg/dL,LDLコレステロール213mg/dL。免疫血清学所見:CRP 0.1mg/dL, 抗核抗体640倍(基準20以下)。 腎生検のPAS染色標本(A)と蛍光抗体C1q染色標本(B)とを別に示す。 Congo-Red染色は陰性である。
考えられるのはどれか。