問題番号 : 110I74

25歳の女性。健康診断で左室肥大を指摘され,精査を希望して来院した。筋力低下は自覚していない。両親は血族婚ではない。弟は幼少時から走るのが遅く,9歳ころから車椅子を使用するようになり,21歳の現在,マスク式人工呼吸器を使用し寝たきりである。意識は清明。身長158 cm,体重46 kg。体温36.2℃。脈拍72/分,整。血圧112/70 mmHg。呼吸数16/分。筋萎縮はないが両下肢の近位筋に徒手筋力テストで4程度の筋力低下を認める。血液生化学所見:CK 200 IU/L(基準30~140)。右大腿四頭筋生検のジストロフィン免疫染色標本を別に示す。
 この免疫染色の異常所見の原因はどれか。2つ選べ

正解
a, e
国試正答率
79%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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