問題番号 : 110I69

50歳の女性。ぼーっとした様子になったことを心配した家族に連れられて来院した。もともと明るい性格で,家事やパートタイムの仕事を活発にこなしていたが,1か月前に長男が大学受験に失敗した頃から「ゆううつだ,元気が出ない」と訴え始めた。家族によると,2週前に自宅近くの診療所を受診し抗うつ薬と睡眠薬とを処方されたが改善せず,数日前からぼーっとした様子になったという。家事の手際が普段よりはるかに悪く,時間がかかっている。5年前に人間ドックで慢性甲状腺炎を指摘されていた。診察時,抑うつ気分,意欲の低下および注意機能の低下がみられた。頭部MRIで異常を認めない。脳波検査では基礎波として広汎な8~9 Hzのα波がみられた。
 この患者にみられる精神障害として最も考えられるのはどれか。

正解
d
国試正答率
59%

Assessment
①もともと明るく活発 ⇒ 病前の性格は安定し,ADLは保

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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