問題番号 : 110I58

68歳の男性。右小指が伸ばせなくなったことを主訴に来院した。糖尿病にて内服治療中で,HbA1cは6.3%(基準4.6~6.2)である。10年前から右手掌の小指側に硬結を触れ,硬結は徐々に硬くなってきた。洗顔の際に右小指で眼や鼻を突くようになってきたため受診した。硬結は22×8 mmの大きさで索状に縦走する。右小指中手指節関節〈MP関節〉が屈曲しており,自動,他動ともに屈曲40°までしか伸展できない。他の指に可動域制限を認めない。感覚障害はなく握力も低下していない。
 最も考えられるのはどれか。

正解
e
国試正答率
88%

Assessment
①68歳の高齢男性
②糖尿病 ⇒ 合併症に注意
③10年

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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