問題番号 : 110I45

58歳の男性と55歳の女性の夫婦。本日午後11時に,下痢,嘔吐および腹痛を主訴に夫婦とも救急車で搬入された。夫は長期出張から午後8時に帰ったばかりであり,午後9時に夫婦揃って夕食をとった。妻によると献立は鍋物で,具材は冷凍にしておいた牡蠣,スーパーで本日午後に買った豆腐と野菜(春菊,ねぎ,もやし)であった。その他に米飯と市販の漬物と昨日妻が採った山菜の天ぷらで夫婦で同じ物を食べたという。午後10時ころより夫婦とも腹痛が出現し,症状が増悪したため救急車を要請した。
 原因と考えられるのはどれか。

正解
b
国試正答率
67%

Assessment
①午後9時に夫婦揃って夕食をとった
②午後10時ころより

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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