問題番号 : 110H22

45歳の女性。腹部膨満感と胆汁様消化液の嘔吐とを主訴に来院した。2か月前に胃癌による癌性腹膜炎と診断され,本人と家族とに数か月の予後と告知されていた。2週前から腹痛に対しオピオイドが投与されており,1週前から排便や排ガスがなくなり,時々,胆汁様消化液の嘔吐がある。るいそうが目立ち,腹部は膨満し,腸雑音が減弱している。腹部エックス線写真で小腸ガスを伴う腸管拡張像が観察され,大腸のガス像を認めない。治療方針について,緩和ケアチームの中で消化器疾患の担当医と緩和ケアの担当医の意見が一致しない。
 対応として適切なのはどれか。

正解
d
国試正答率
99%

Assessment
①胃癌による癌性腹膜炎と診断
②本人と家族とに数か月の予

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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