問題番号 : 110E43

20歳の女性。声が出なくなったことを主訴に友人とともに来院した。今朝,いつもどおりに大学に行ったが,1限目の講義が終了したころから声がかすれるようになり,1時間後には全く声が出なくなった。友人とともに保健管理室で相談したところ,医療機関へ行くことを勧められたため受診した。1年前から部活動での人間関係のトラブルを契機として,不安感や情動の不安定性が出現し治療を受けていた。受診時,筆談は可能で理解力は保たれ,意識は清明と考えられた。発声できないこと以外に神経学的所見に異常を認めない。血液生化学所見,脳波および頭部CTで異常を認めない。
 この患者にみられるのはどれか。

正解
b
国試正答率
55%

Assessment
①1限目の講義が終了したころから声がかすれるようになり,

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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