問題番号 : 110D60

65歳の男性。労作時呼吸困難を主訴に来院し,慢性閉塞性肺疾患が疑われた。呼吸機能検査を行った結果,全肺気量〈TLC〉は7,400 mL,肺活量〈VC〉は3,600 mL,一秒量〈FEV1〉は1,600 mLであった。
 残気率を求めよ。
 ただし,小数点以下の数値が得られた場合には,小数点以下第1位を四捨五入し,解答欄には数値のみを記入すること(単位:%)。

正解
51
国試正答率
81%

選択肢考察
残気率〈%RV〉とは,全肺気量〈TLC〉に対する残気量〈RV〉の割

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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