問題番号 : 110D49

10歳の男児。左膝の痛みを主訴に来院した。3か月前にサッカーの練習中に膝の痛みを自覚した。その後,徐々に疼痛が強くなり腫脹も出現したため自宅近くの診療所を受診していた。左膝関節エックス線写真で異常陰影が認められたため,紹介されて受診した。荷重時に疼痛があり,松葉杖をついている。左の大腿遠位から膝にかけて腫脹があり,同部にびまん性に圧痛を認める。安静時痛は軽度で,左膝関節の自動可動域は伸展−30°,屈曲90°である。赤沈7 mm/1時間。血液所見:赤血球502万,Hb 13.6 g/dL,白血球8,900。血液生化学所見:LD 417 IU/L(基準176~353),ALP 1,259 IU/L(基準359~1,110),プロカルシトニン0.05 ng/mL以下(基準0.05以下)。CRP 0.9 mg/dL。左膝関節エックス線写真正面像(A)と側面像(B)とを別に示す。
 最も考えられる疾患はどれか。

正解
a
国試正答率
75%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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