問題番号 : 110D41

75歳の女性。物忘れを主訴に夫に連れられて来院した。2年前から物忘れが目立つようになり,何度も同じことを尋ねるようになった。買い物で同じ物を買ってくることがあり,そのことを指摘しても適当にはぐらかすようになった。また料理も簡単なものしか作らなくなり,心配した夫に連れられて受診した。大学卒業後,市役所に勤務し,60歳で定年退職した。その後,地域の婦人会活動を活発に行っていたが,最近は外出することがほとんどない。既往歴に特記すべきことはない。診察時,疎通性は比較的良好であるが,時間と場所の見当識障害がみられる。改訂長谷川式簡易知能評価スケールは11点(30点満点)である。その他の神経学的所見に異常を認めない。血液生化学所見に異常を認めない。頭部MRIで両側海馬の萎縮を認める。
 この患者に対する治療薬として適切なのはどれか。

正解
c
国試正答率
88%

Assessment
①75歳の女性,2年前から物忘れ ⇒ 老年期発症の記銘力

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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