40歳の男性。関節痛と皮疹とを主訴に来院した。以前から皮疹をよく認めていたが,約3か月前から背部の皮疹が拡大してきた。同時期から,手指の関節痛,腰痛および殿部痛を自覚するようになった。貼付剤で様子をみていたが,改善しないため受診した。意識は清明。体温36.5℃。心音と呼吸音とに異常を認めない。上腕部と背部とに皮疹を認める。両手の爪に点状陥凹を認める。両手の示指,中指,環指の遠位指節間関節〈DIP関節〉および近位指節間関節〈PIP関節〉に腫脹と圧痛とを認める。アキレス腱付着部に軽度の圧痛を認める。血液所見:赤血球452万,Hb 14.1 g/dL,Ht 45%,白血球5,600,血小板16万。免疫血清学所見:CRP 0.3 mg/dL,リウマトイド因子〈RF〉陰性,抗核抗体陰性。背部の写真を別に示す。
この患者でみられる可能性が高いのはどれか。