問題番号 : 110C25

76歳の女性。腋窩のしこりを主訴に来院した。初診時,右腋窩に痛みを伴わない直径2 cmのリンパ節1個を触知した。経過観察の方針となり1か月後に再診したところリンパ節腫大の増悪を認めたため,担当医はリンパ節生検を行うことが望ましいと判断した。担当医は患者に対して,鑑別すべき疾患,生検の必要性,生検の方法および生検で予想される利益や不利益などについて丁寧に説明した。説明を聞いて患者は「よくわかりました」と答え,生検の同意書に署名した。説明から10日後に生検が予定された。生検の前日に患者が予定外で外来を受診したため,担当医が対応した。患者は担当医に対して,「申し訳ないのですが,やはり検査は受けたくありません」と申し出た。担当医は「明日の検査を受けたくないのですね」と確認した。
 次に担当医が患者にかける言葉として適切なのはどれか。

正解
e
国試正答率
100%

選択肢考察
(解答率:×a 0%,×b 0%,×c 0.1%,×d 0%,○e

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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