問題番号 : 110C17

35歳の男性。日中の眠気とだるさとを主訴に来院した。1年前から仕事が忙しくなり,午後11時近くまで仕事をするようになった。睡眠による休息感が得られない状態が続き,2か月前から起床時に口渇や頭痛を感じることが多く,日中の眠気とだるさを感じるようになった。仕事が忙しくなってから,帰宅後に夜食を食べることが多くなり,体重は6か月で8 kg増加した。午前1時までには就床し,午前8時に起床する。家族からは大きないびきと無呼吸とを指摘されている。身長170 cm,体重82 kg。脈拍72/分,整。血圧146/86 mmHg。
 患者への説明として適切なのはどれか。

正解
b
国試正答率
99%

Assessment
①日中の眠気とだるさ ⇒ 睡眠時呼吸障害が疑われる
②起

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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