問題番号 : 110B40

救急外来で小児を診察した研修医から指導医への報告を次に示す。
 「3歳の男の子です。4日間発熱が続くため受診されました。体温は39.1℃で心音,呼吸音は正常,軟口蓋に出血斑を伴う発赤を認めました。両側の前頸部に1 cm大のリンパ節を2個ずつ触知しました。また,体幹に粟粒大の紅色発疹を認めました。血液検査の結果は,白血球13,000,CRP 4.5 mg/dLでした」
 研修医の報告のうち,この患児の鑑別診断において最も有用なのはどれか。

正解
b
国試正答率
82%

Assessment
画像を上に示す。
 持続する発熱,両側の頸部リンパ節炎,

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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