問題番号 : 110A36

62歳の男性。胃切除術後の定期受診のため来院した。3か月前にⅠb期の胃癌にて幽門側胃切除術,BillrothⅠ法再建術を受け,1か月ごとに定期受診していた。経口摂取量は徐々に増加している。最近週に3,4回,食後数時間後に全身倦怠感,冷汗および手の震えを感じるようになった。身長173 cm,体重63 kg。体温36.7℃。脈拍80/分,整。血圧132/82 mmHg。腹部は平坦,軟で,腫瘤を触知しない。
 原因として考えられるのはどれか。

正解
d
国試正答率
99%

Assessment
①62歳男性で,3か月前に早期胃癌に対して幽門側胃切徐術

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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