問題番号 : 110A31

17歳の女子。排便時の肛門部痛と出血とを主訴に来院した。中学生の頃から便秘がちであり,日頃から硬便であった。今朝3日ぶりの排便時に肛門部に強い疼痛を自覚し,排便後肛門を拭いた紙に鮮血が付着した。身長157 cm,体重54 kg。体温36.2℃。脈拍72/分,整。血圧132/68 mmHg。呼吸数20/分。腹部は平坦,軟で,圧痛を認めない。肛門周囲に異常を認めない。直腸指診で痛みを訴えるが腫瘤は触知しない。
 最も考えられるのはどれか。

正解
a
国試正答率
93%

選択肢考察
(解答率:○a 93.2%,×b 4.2%,×c 0.4%,×d

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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