問題番号 : 109I80

66歳の女性。上腹部痛を主訴に来院した。昨日の夕食後から上腹部痛が出現し,本日の昼から増悪してきたため夕方に受診した。高血圧症と脂質異常症とで内服治療中である。身長155 cm,体重58 kg。体温38.2℃。右季肋部に強い圧痛を認めるが,反跳痛はない。血液所見:赤血球448万,Hb 13.8 g/dL,Ht 37%,白血球15,800,血小板28万。血液生化学所見:総ビリルビン0.9 mg/dL,AST 28 IU/L,ALT 18 IU/L。CRP 9.8 mg/dL。腹部造影CTを別に示す。
 治療として適切なのはどれか。3つ選べ

正解
a, c, d
国試正答率
97%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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